序
「なぜこんな車が日本で実現できないのだろうか」と疑問を持ってから実に25年の月日が流れました。
公共交通機関のアクセスをよくするための全国交通行動に参加して10年。
「当事者が声を出し、行動しなければ世の中は変わらない」との想いから、1994年から準備を始め、1995年3月にジョイプロジェクトを発足し、行動を起こしました。
多くの当事者、仲間から熱い期待と支援をいただき、エネルギーとすることができました。また、立ち上がり2カ年に渡りキリン福祉財団からご支援をいただけたこと。日本財団ボランティア支援部から「新システム車の輸入、調査研究」のご支援をいただけたこと。その結果として、「実車の輸入」「規制の突破」「全国キャラバン」等、初期目的を達成できたと感謝する次第です。
また、多くの企業、団体、個人の皆様から、様々なご支援を頂いたことに、ジョイプロジェクト一同改めて感謝の意を表します。
しかし、これまでのジョイプロジェクトの活動は、扉を開き、可能性への道筋をつけたにすぎません。我々が所有するJoy−VANのような「自立型車両」が我が国に普及するためには、解決しなければならない多くの問題が残されています。
今後とも普及に向けた活動を継続する上で、さらに多くの皆様のご支援をお願いします。
また、八王子市職員組合のご協力により、この報告書を印刷製本することができました。併せて感謝の意を表するものです。
1998年5月11日
ジョイプロジェクト
スタッフ一同
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